一口にシミと言っても、種類や原因はさまざまです。
セルフケアやエステでは皮膚の角層までのケアしかできないので、改善の実感には時間がかるし思うような結果を得られないということも多いと聞きます。
医師が施術や処方をする美容治療では、短期間での実感が可能になります。
まず重要なのは、経験豊富な医師によるシミの種類の判別です。ここを間違えると、肝斑にピコスポットを当ててしまったり、アザにシミ取りの施術をしてしまったりのミスマッチが起きます。
またレーザーを照射したからと言って、永遠にシミができなくなるわけではないので、外用薬や内服薬でのフォローも必要です。
この記事では、シミの種類ごとの治療方法ついて紹介します。
シミの種類ごとの治療方法
美容医療での、シミの種類ごとの治療方法を説明します。
美容医療では、レーザーを使用したシミ取りが中心になりますが、日焼け止めを塗ったり美白スキンケアを取り入れたりすることで効果の持続期間が違ってくることは覚えておいてほしいです。
シミ(老人性色素班)
一般的に、シミと言えば、この老人性色素班のことになります。(嫌なネーミングです)
ただ、シミ(老人性色素班)には、大きく2種類あります。濃くて大きなシミと色ムラや顔全体におよぶシミです。
この2種類では、治療方法に違いがありますので、それぞれ説明しましょう。
濃くて大きなシミ
濃いシミや大きく目立つシミは、ピコスポットが効果的です。ピコスポットは、ピコ秒(1兆分の1秒)という短い照射時間で、皮膚を熱変性させずにメラニン色素を破壊できます。
大きなメラニン色素を破壊してから、小さくなった粒子を破壊することでキレイにシミを除去できます。濃いシミも1回で改善させます。
ただ、1~2ヶ月は二次性の色素沈着になる可能性があるので美白クリームでの予防が欠かせません。
色ムラ・顔全体のシミ
肌の色ムラや顔全体のシミが気になるときは、広範囲にレーザーを当てられるトーニング治療がおすすめです。
(レーザー)トーニングは、レーザーをごく微弱なパワーで均一に照射することで、肌へのダメージを極力抑えることができます。照射回数を重ねることで、メラニンを徐々に減らしていく施術です。
トーニングには、ピコトーニングとPTPトーニングがあります。
PTPトーニングは、YAGレーザーと呼ばれる、短時間で皮膚の深部までエネルギーが届く機器を使用するトーニングです。
ピコトーニング5回とPTPトーニング10回が、ほぼ同じ効果とされています。
肝斑
肝斑は、紫外線ではなく、おもに女性ホルモンの変動によってできるシミの一種です。頬骨や目の周りを中心にして、左右対称にモヤモヤした感じでできるのが特徴となっています。
肝斑に強いレーザーを当ててしまうと刺激によって逆にシミが濃くなることがあります。トランサミンという内服薬でケアしつつ、肝斑にも照射可能なスペクトラ(ルートロニック社製)などでの治療がおすすめです。
※トランサミン(トラネキサム酸)は、2002年に厚労省から美白効果のある成分として認められています。
ソバカス
ソバカスは、顔に小さな斑点が広がるシミで、紫外線による色素沈着や遺伝性のものなど原因はさまざま。
ソバカスの大きさは均一ではないので、メラニン色素の粒子の大きさに合わせて照射ができるピコスポット(レーザー)がおすすめです。
ピコスポットは、皮膚を熱変性させないでメラニン色素を破壊できます。大きな粒子を破壊し、それから小さい粒子を破壊することで、キレイにソバカスを除去できます。
ホクロ・脂漏性角化症
ホクロは、メラニン色素をつくるメラノサイトが変化してできる「母斑細胞」が集まってできます。一般的に遺伝性はなく、女性ホルモンや生活習慣、紫外線などが原因とされています。
ホクロと同じように触れると突起を感じるのが、脂漏性角化症です。脂漏性角化症は、日光に長年さらされた皮膚の表皮基底細胞の遺伝子に異常が起こることで発生します。
おすすめは、CO2レーザーです。CO2レーザーは、一瞬で組織を蒸散・炭化させ、照射した部分の組織のみの除去が可能です。
1回で改善を見ますが、施術箇所は1週間ほど軟膏やテープでの保護が必要になります。
まとめ
美容治療のシミ取りについて、シミの種類ごとに紹介しました。
シミ取りをセルフケアにこだわり、いろんなスキンケア商品を試しているうちに、気づいたらスキンケア難民になっていたという話しをよく聞きます。
時間がもったいないですし、肌への負担を増やしているかもしれません。
まずは、カウンセリング無料の美容医療クリニックで、医師に相談してみることをおすすめします。
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