チャクラという言葉を要約して説明すると、「人体エネルギーの流れのポイント」ということになります。
人体エネルギーとは、「生命活動のもとになる力」のことです。
チャクラを整えると、人体エネルギーは正常な状態に戻り、同時に免疫力も向上します。
この記事では、チャクラの種類と働き、チャクラの効果や整え方などについて紹介します。
また最初に、人体エネルギーとは何かということついても説明していますのでぜひ参考にしてください。
人体エネルギーは測定できる
現在では、物質はすべて粒子で構成され、この粒子は波動を持っているという量子力学的な考え方が常識になりつつあります。
この波動こそが、人体エネルギーの正体です。
人体エネルギーが波動であるというのは、科学的にも裏付けされています。一例として挙げられるのが、「メタトロン」という医療機器です。
メタトロンは、意識や体は波動を持ったエネルギーであるという前提に基づいています。人体の各臓器や部位、チャクラの振動数を測定し、全身の生体磁場エネルギーを数値化して医療的な評価をします。
また波動医学が進んでいるドイツでは、物質の固有振動数を読み取り、病気の原因を推定する振動測定器が活躍中です。
異常振動している細胞や臓器を探しだして、正しい固有振動に修正し健康な体を目指す手法はバイオレゾナンス療法と呼ばれて、一般病院でも数多くの医師が取り入れています。
以上のような実例を踏まえ、人体エネルギーの流れのポイントであるチャクラを整えることで、意識と体をセルフケアしましょうというのが本記事の狙いです。
チャクラとは
チャクラの起こりは、古代インドのヒンズー教や、そこから生まれたヒンズー文化にあります。
チャクラは、紀元前7世紀に書かれた経典でヨガとともに紹介され、現在まで約2700年に渡って育まれてきました。
世界中で、特にヨガや瞑想を実践している方にとっては、なじみ深い概念となっています。
チャクラは、人の体の脊柱上に7つあるポイントで、エネルギーの流れをコントロールしています。
このチャクラに集まるエネルギーを活性化すれば意識(心)は安定し、潜在的な能力を引きだすことが可能です。
チャクラを活性化するために用いられる方法としては、ヨガの呼吸法やポーズ、瞑想などがあります。
またチャクラが存在する位置には、ホルモンをつくって分泌する内分泌腺が存在しています。チャクラを整えることで体調も自然に整えられ、生命エネルギーで満たされていくのです。
7つのチャクラと働き
ここでは、7つのチャクラについて以下のことを説明します。
- それぞれのチャクラが象徴するもの
- 体での位置と相対する内分泌器
- 関連する働きとチャクラの機能を高める方法
第1チャクラ|ムーラダーラ
健康/すこやか
チャクラの位置|脊髄の基底部、会陰部、仙骨下の尾骨神経の周辺
内分泌器|副腎
神経叢|尾骨神経叢
♢生命力や集中力が研ぎ澄まされて、心身のエネルギーバランスは向上し、気分が落ち着く
不調|恐れや不安が先行して、拒食や逃避に走り、落ち着きがない
調和|地に足がついた状態で、快適さや安心感が生まれる
☆チャクラを高める方法
地面を裸足で歩く、自然に親しむ、サイクリング、自分の体調や食事、環境に配慮する
第2チャクラ|スワーディシュターナ
調和/なごみ
チャクラの位置|生殖器官、第1チャクラの2.5cm上
内分泌器|卵巣・精巣
神経叢|仙骨神経叢
♢決断力と感応力が高まり、自発的な行動がとれるようになる。クリエイティブな状態が継続
不調|かたくなになり、変化を極端に嫌い、情熱や興奮が欠如して喜びを避ける
調和|喜んで変化を受け入れ、他者との関係性を積極的に持つようになる
☆チャクラを高めるには
水の中に入る、水に浮かぶ、お風呂につかる、水泳をする、サーフィン、ダイビングなど
第3チャクラ|マニプーラ
勇気/ますらお
チャクラの位置|へその後ろ、脊柱内の位置
内分泌腺|膵臓
神経叢|太陽神経叢
♢自己肯定感が増し、自信をもって生きられるようになり、個性的な自分を発見する
不調|常に受け身で服従的な傾向が顕著になり、自尊心が低く自信がない状態
調和|責任感があって頼りがいがある存在になり、精力的で自発的になる
☆チャクラを高めるには
火の近くにいる、日の出、ろうそくの炎、たき火をながめる、熱いお茶や食べ物を積極的に摂る
第4チャクラ|アナーハタ
愛/いとし
チャクラの位置|心臓の後ろあたり、脊柱内の位置
内分泌器|胸腺
神経叢|心臓神経叢
♢凪風のように穏やかで、調和や愛の感覚が高揚し、自分や周囲に対する思いが深まる
不調|社交嫌いで内気になり、批判的・不寛容になって、親密になることを恐れる
調和|自己中心的な感情が薄れ、思いやりや気遣いの心が生まれて精神的安定と満足感が得られる
☆チャクラを高めるには
胸に手を当てる、感謝する、大切な人を思いやる、他人を許すことを大切にする
第5チャクラ|ヴィシュッダ
創造/ゆかし
チャクラの位置|喉の後ろ、首元
内分泌器:甲状腺・副甲状腺
神経叢:頚神経節、延髄
♢開放的に、勇気と責任をもって、人との関わりの中で自分を自由に創造的に表現できる
不調|思ったことを言葉に出せず、話すことへの恐怖が起きて内気になる
調和|他人と良好なコミュニケーションがとれて、自分自身とも対話できる
☆チャクラを高めるには
音楽を聞く、歌う、踊るなど、クリエイティブな表現をする
第6チャクラ|アージュナー
直感/ひらめき
チャクラの位置|頭部の中心、眉間、第三の目、松果
内分泌器:脳下垂体
神経叢:視床下部
♢直感力、インスピレーションが高まり、理性から感性への切り替えが可能になる
不調|自分の直感が信じられなくなり、周囲の状況が見えない状態になる
調和|強い直感、創造力、記憶力、観察する能力が高まり、 人生を導くビジョンが生まれる
☆チャクラを高めるには
朝日・夕日を浴びて松果体を活性化させ、メラトニンの分泌を促進する
第7チャクラ|サハスラーラ
知恵/さとり
チャクラの位置|頭頂、身体の外
内分泌器:松果体
神経叢:大脳皮質
♢自己を超越して、高次元の霊性とつながり、自分の人生の目的や指針が明確になる
不調|心が閉ざされ、無感動になってしまい、スピリチュアルなものを軽んじる
調和|スピリチュアルなつながりを得て意識が解放され、あらゆるものとのつながりを感じる
☆チャクラを高めるには
瞑想する、星空(宇宙)を眺める、次元を超えた意識を感じる、パワースポットに行く
チャクラを整えるとどうなるか
チャクラが整うと、余計な緊張が取り除かれ、精神の安定が得られるようになります。地に足のついた考え方ができるようになるので、落ち着いた気分で生活できるようになるでしょう。
自己肯定感が上がって、健康的でエネルギッシュになり、心からあらゆることが楽しめるようになります。
自分自身が安定して前向きになると、周囲とのコミュニケーションも軋轢がなくなり、プライベートでも仕事でも上手く立ち回れるようになるはずです。
ホルモンバランスも整ってくるので、健康的になり、免疫力や抵抗力も向上してきます。
現代社会は、情報量が過剰と言えるほど増大し、コントロールされることなく個人へ押し寄せることがあります。人工的な電磁波や化学物質が体に与える影響も無視できません。
2700年の歴史をもつ「チャクラを整える」という手法で、自分の心身のバランスを整えて、心豊かに過ごせる人生を手に入れましょう。
チャクラを整える方法
チャクラを整えるときの基本は、腹式呼吸です。腹式呼吸は、イスにあさく腰かけたら、背筋を伸ばします。
まず鼻からゆっくり息を吸い込むときにお腹をふくらませ、次にお腹をへこましながら口からゆっくり息を吐きだします。
鼻から3秒くらいかけて息を吸ったら、6秒くらいかけて息を吐ききるのが目安です。これを5分から10分くらい繰り返して行います。
チャクラの整え方を5つ紹介しますが、行う前や最中、腹式呼吸で意識と体をリラックスさせるとより効果的です。
ヨガを楽しむ
ヨガは、サンスクリット語で「つながり」を意味し、意識と身体が調和してバランスを保っている状態を目指して行うものです。
実際に行われるのは、深い呼吸を意識しながら、リラックスと集中のためのポージングです。
ポーズを行うことで、体のゆがみやくせを直し、自律神経を整え自然治癒力を高めます。同時に、老廃物を出しやすくし、意欲を向上させて「うつ」症状などを緩和に導きます。
ポーズだけでなく、日常生活で「ヨガという生き方」を実践していくことで、意識や体は本来の姿を取り戻していくために重要です。
瞑想をする
チャクラを整えるための瞑想は、なるべく邪魔が入らないように準備してから行いましょう。スマホの電源はオフにして、来客や仕事をできる限り遠ざけるようにしてほしいです。
・座る
楽な服装で、あぐらをかいて床に座ります。
・体勢
骨盤を立てるイメージで、背筋をまっすぐ伸ばします。お尻の下にクッションなどを敷くと姿勢を保ちやすいです。両手は膝の上に置き、方の力を抜いて全身をリラックスさせます。
・呼吸
呼吸はゆっくりと、一定のペースを保ちながら行ってください。呼吸に意識を集中させ、体全体を落ち着かせます。呼吸が整ってきたら、第1から第7まで各チャクラをイメージしていきます。
一通りイメージできたら、今度はチャクラの第1から第7まで、エネルギーを流していくイメージを行ってください。これを数回繰り返します。
チャクラの瞑想を繰り返すことで、自分の体が意識と完全に一体となり、すっきりとした心地よさを感じるはずです。
アロマテラピー
植物の力で、チャクラを整えることを目指すのが「アロマテラピー」です。
アロマテラピーには、植物を基につくられた精油を使います。チャクラとアロマの関わりは深く、それぞれのチャクラに、どのような環境で育ち、どんな色や形の植物が合うのか分かっています。
アロマでチャクラを整える方法は以下の3つです。
- 芳香浴|ディフェーザーなどを使い精油の香りを拡散する
- 吸入|お湯に精油を数滴たらし、精油の香りの湯気を吸い込む
- トリートメント|精油を希釈してつくったアロマオイルでチャクラ周辺をマッサージする
また各チャクラに対応するアロマの代表的なものをまとめました。
- 第1チャクラ|シダーウッド、パチュリー、ジンジャーなど
- 第2チャクラ|ローズ、ネロリ、ジャスミンなど
- 第3チャクラ|ラベンダー、グレープフルーツ、ヒノキなど
- 第4チャクラ|ベルガモット、メリッサ、ゼラニウムなど
- 第5チャクラ|ユーカリ、ミルラ、カモミールなど
- 第6チャクラ|ローズマリー、ペパーミント、ジュニパーなど
- 第7チャクラ|ローズ、ネロリ、ラベンダーなど
厳しい大自然で生命をつないできた植物の力は偉大です。精油を使ったアロマテラピーは、私たちの心身に力強く浸透し元気づけてくれます。
クリスタルセラピー
チャクラのクリスタルセラピーとは、クリスタルをチャクラの近くにあてたり、身の周りにおいてネガティブなエネルギーを和らげたり心身を癒したりすることです。
クリスタルと呼ばれる天然石は、はるか昔から地球上に存在し、特別な波動をもっているとされています。その波動と自分の波動を共振させることで、チャクラを整えるというものです。
クリスタルセラピーでは、チャクラの色に注目します。各チャクラが象徴する色と、おすすめのクリスタルを紹介します。
- 第1チャクラ|赤色で、ルビーやレッドジャスパー
- 第2チャクラ|オレンジ色で、オレンジカルサイトやカーネリアン
- 第3チャクラ|黄色で、タイガーアイやルチルクオーツ
- 第4チャクラ|緑色で、エメラルドやアベンチュリン
- 第5チャクラ|青色で、ターコイズやラリマー
- 第6チャクラ|濃紺色で、アズライトやラピスラズリ
- 第7チャクラ|紫色で、アメジストやクリアクォーツ
クリスタルセラピーのやり方はさまざまです。ベッドや床に横になり、利き手側に並べて置いたクリスタルを第1チャクラから並べていくというのが多いようです。
ヒーリングミュージックを聞きながら、ゆっくり深い呼吸とともにくつろぎながら行います。かける時間は30分~2時間程度が目安でしょう。
光のプリズムのような7色のクリスタルに包まれる、穏やかな時間を過ごしてください。
自然との一体感
自然と一体感を感じることで、チャクラを活性化させることができます。そのためには、限られた時間でもいいので、日常的なことを一旦忘れることができる「時間をつくること」が必要です。
日々のスケジュールに追われ、人間関係のトラブルで落ち込み、過去を悔やみ将来を不安に思ったまま自然に向き合ってもよい結果は期待できません。
ちょっと離れた自然公園で半日過ごしたり、週末に1泊旅行したりするだけでもいいので、チャクラを整えるための時間をつくってみてください。場所は、海や山、湖など何処でも構いません。
人間は何万年も自然の中で生きてきて、チャクラも人間とともに自然と向き合ってきました。
そよ風を感じながら日差しを浴びて、青空に向かって大きく両手を広げるだけでも、滞っていたチャクラが動き始めることがあります。
まとめ
ここまでチャクラの概要、7つのチャクラの働き、チャクラの整え方などを紹介してきました。
チャクラには2700年もの歴史があり、チャクラという概念はヨガを初めとする、さまざまな文化に影響を与えています。それは現代の先進的な医療にも及んでいます。
チャクラという英知のエッセンだけでも取り入れて、この厳しい時代を生き抜くヒントの一つとしていただけたら幸いです。
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