薄毛男性の髪と頭皮の最上レベルを目指す！最新のヘアケア・アイテムを紹介

最近、男性の薄毛の低年齢化が加速しているようです。事実、それを裏付ける調査報告もあります。

株式会社リクルートの「薄毛に関する意識調査2022」によると、男性の「薄毛が気なる年代」は以下のようになっています。

10代　2.8%
20代　20.9%
30代　28.2%
40代　26.6%
50代　15.6%
60代　5.8%

20代の方の2割が薄毛を気にしているというのは驚きです。

低年齢化の一番の要因は、スマホやパソコンの長時間操作だとされています。長時間の目の酷使により、こめかみ付近の側頭筋がこり固まり、頭皮への血流を滞らせることが原因とされています。

また当然のことですが、ケア不足による頭皮の毛穴詰まりも原因の一つです。

薄毛ケアは、早く始めるほど効果的で持続力もあるとされています。薬剤をメインとした本格的な治療を、できるだけ先送りするためにも薄毛ケアを始めましょう。

健康な髪を育てる頭皮環境づくりに有効なポイントを紹介しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

ヘアケアで注意してほしいこと
男性の頭髪のためのヘアケア・アイテム
まとめ

ヘアケアで注意してほしいこと

薄毛男性の髪と頭皮の最上レベルを目指すための基礎づくりとして、覚えておいてほしいコツは次の4つです。

整髪剤を確実にオフできるクレンジング方法
薄毛男性のトリートメント使用は最小限にする
薄毛・抜け毛対策に効く頭皮温度を意識する
最低週に1度は頭皮を休ませることも必要

それぞれについて詳しく説明していきます。

シャンプー前の髪のクレンジング

種類にもよりますが、ワックスなどの整髪剤は、シャンプーだけではなかなか落とし切れないものです。

整髪剤が残ってしまうと毛穴が詰まり、頭皮環境は悪化して、薄毛を招く炎症を起こすこともあります。また残留物が髪に付着し続けると、ヘアセットがきまらない、パーマがうまくかからないということにもなりかねません。

ここで重要になるのが、シャンプー前の髪のクレンジングです。

おすすめのやり方としては、まず髪と頭皮にブラシをかけます。それから油分を含むトリートメントかリンスを髪になじませてください。

こうすることで、整髪剤などの油性の汚れや皮脂が浮き上がり、その後のシャンプーで楽に落とせるようになります。ベタつきやニオイも防げて、健康的な頭皮環境を保つことができます。

トリートメントより必要なのはリンス

薄毛が気になり始めた男性には、毎日のトリートメントは不要です。理由は、髪のボリュームがなくなってしまうから。

そもそもトリートメントは、髪表面に膜をつくって保湿したりツヤを出したりするアイテムです。膜のせいで髪が重くなり、スタイリングしても髪が立ち上がりづらくなるのです。

男性も女性と同じように、シャンプーとトリートメントを必ずセットで使うべきと考えている方も多いのですが、これは間違いです。髪にできる限りボリュームを出したい男性は、シャンプーのみを使う方がより良いやり方です。

パサつきがどうしても気になる方は、トリートメントを週1程度に抑えるか、コーティング力が軽めのリンスを使うようにすべきでしょう。

リンス

週に一度は頭皮の休息日をつくる

薄毛が気になり始めると、つい頭髪や頭皮を過剰にケアしたくなります。しかし洗いすぎは禁物です。

たとえば、シャンプーを使いすぎると、必要な皮脂まで落としてしまう危険があります。皮脂は、紫外線などの外的刺激から頭皮を守る働きをするので、適度に皮脂を保たなければなりません。

なので週に一度はシャンプーを休む日をつくってください。そしてこの日は整髪剤も使用せず、頭皮の休息日にしてほしいです。

頭皮が自然の力で、頭皮環境を整えるための時間をつくるということです。

また薄毛男性は、弱酸性のシャンプーを使うようにしましょう。洗浄力だけに着目したシャンプーは、毛髪のタンパク質を変性させ、切れ毛や細毛の原因になります。

頭皮温度を最適に保つことを意識

頭皮温度について意識している男性は少ないでしょう。しかし頭皮温度を適正に保つことは、髪の育成サイクルを整えることにつながります。

頭皮自体の適温は、体温より2度低い程度とされています。重要なのはシャワーの温度で、適温は36～38度です。

40度を超えると必要な皮脂まで溶け出し、髪も頭皮も乾燥しやすくなってしまいます。逆に低すぎると皮脂がきちんと洗い流せず、ニオイのもとになってしまいます。

また常に帽子をかぶっている男性は薄毛になりやすいとされます。蒸れは頭皮環境の大敵です。

自分なりのおしゃれも非常に大切ですが、脱げるときは脱いで、頭皮環境の風通しを良くすることも重要だと考えます。

男性の頭髪のためのヘアケア・アイテム

男性の薄毛で多いのが、AGA（男性型脱毛症）です。AGAが発症した場合、治療は専門クリニックで行うのが一般的です。

ただセルフケアでなんとか進行を遅らせたいという男性も多いでしょう。ここでは、薄毛男性に一度は使ってみてほしいヘアケア・アイテムを紹介します。

頭皮臭は週2回のクレイパックで抑える

年齢を重ねると気になってくるのが加齢臭です。特に頭皮からのニオイは強烈で、シャンプーだけではなかなか解消されません。

頭皮は体のなかでも皮脂腺や汗腺が多く、皮脂腺の数は顔のTゾーンの2倍以上とされています。皮脂腺から分泌される皮脂は、酸化したり雑菌が繁殖したりして、加齢臭の原因となります。

そこでおすすめしたいのが、週2回のクレイパックです。クレイパックは、粘土の成分を配合した頭皮パックで、毛穴に詰まった汚れを吸着し、抗酸化作用で頭皮をスッキリさせてくれます。

また洗髪後はすぐにドライヤーで乾かすことも忘れないでください。生乾きの髪は、頭皮臭の原因の一つになります。髪の根元や内側をしっかり乾かすのが、頭皮臭を軽減させるコツです。

クレイエステシャンプー

白髪ケアのアイテムの種類と使い方

最近では、30代から白髪に悩む人が増えています。原因にはストレスや偏食、喫煙などが挙げられます。

男女の区別なく、白髪は老け見えする原因になるので、ぜひ定期的にケアする習慣をつけていただきたいです。セルフで白髪染めをする、美容室でプロに染めてもらうなどが一般的でしょう。

ただ忙しくて美容院にはいけない、白髪染めを使うほど白髪の本数が多くないという場合は、カラートリートメントをおすすめします。カラートリートメントは、普通のトリートメントと同じように、シャンプー後の髪になじませるだけです。

ヘアカラーのように1回でしっかりは染まりませんが、使い続けることで少しずつ白髪のインパクトが弱まり若見えしていきます。

白髪染めを使う場合は、真っ黒にするよりもアッシュ系（くすみのある灰色系）がおすすめです。不思議に日本人の地の髪色となじみます。

以下に、白髪ケアのアイテムをまとめましたので参考にしてください。

・白髪用ヘアカラー
カラー剤を髪に塗り、表面のキューティクルを開かせて染色成分を染みこませることで色を定着させます。カラーが豊富で好みの色を楽しめます。色もちはいいですが、刺激が強いこともあるので注意が必要です。

・ヘアマニキュア
爪用のマニキュアと同じように、毛髪の表面を色素でコーティングするアイテムです。染色成分を髪の内部に染みこませないためダメージリスクは低くなります。最初は色落ちしやすいですが、繰り返すことで色が蓄積し落ちにくくなっていきます。

・ヘナカラー
ヘナという植物の葉を使う植物由来の天然染料です。今一番髪にやさしいカラーリングとされていますが、天然色素のため仕上りが赤みを帯びやすいという特徴があります。

・カラートリートメント
トリートメント剤と染毛剤が一緒になったもので、シャンプー後に塗布します。即効性は低いですが、繰り返し使うことで徐々に色がつくので、自然に色を変えていきたいという方におすすめです。

・ヘアマスカラ/ヘアファンデーション
シャンプーで落ちるので、1day用として使われることが多いです。ヘアマスカラは液を髪の根元に塗布し、固形タイプもあるヘアファンデーションは、伸びてきた白髪のケアに特におすすめします。

白髪用ヘアカラー

ヘアマニキュア

ヘナカラー

ヘアカラートリートメント

ヘアマスカラ

ヘアファンデーション

まとめ

ここまで男性に特化したヘアケアについて紹介してきました。以下はその概要になります。

・ヘアケアで注意してほしいこと
シャンプー前はクレンジング（予洗い）して、トリートメントは多用しない。週に一度は頭皮を休ませ、頭皮温度を意識すること。

・ヘアケア・アイテムを知る
週2回のクレイパック、白髪染めは素材も染め方もナチュラルさを忘れないこと。最新のスカルプケア用品を活用する。

「髪は女性の命」という時代は過ぎて、男性にとっても「髪は男性の若見え印象」を高めるための重要な部位となっています。そのためには、今回ご紹介したことに配慮し、短時間で効果的なヘアケアを継続することが欠かせません。

頭皮と頭髪をケアして、「○○さん、若返ってる？」という周囲の反応を目指しましょう。